トップ > 院長のひとりごと > <口腔アレルギー症候群(OAS) >
<口腔アレルギー症候群(OAS) >
花粉症を起こす花粉とたんぱく質がとても似ている果物や野菜が有ります(交差抗原性)。花粉症の患者さんで、花粉に含まれるたんぱく質に対するIgE抗体を持つ人は、果物・野菜の中にある花粉アレルゲンと類似したたんぱく質を新たなアレルゲンと認識することが有ります。
その人にとって果物・野菜の新たなアレルゲンとなったたんぱく質を含む食品を加熱せずに生に近い状態で食べた時に、口の中でピリピリしたり、耳の奥のほうがかゆくなったり痛くなったりする、過敏症状が起こるようになることが有ります。これが「口腔アレルギー症候群(OAS)」です。このアレルゲンは消化酵素に弱いため、胃で消化されてしまいます。
例えば、シラカバ花粉とリンゴなどバラ科の果物、スギ花粉とトマトといった組み合わせが知られています。
花粉症などのアレルギーを持っている方は、いつも食べていたのに、食べてみたら喉がピリピリするなど変な感じがした場合にはそれ以上食べないようにしましょう。まれに、一気に多量に食べると強い症状が誘発される場合があります。加熱された加工品や市販のジュースでは症状は誘発されません。
お心当たりのある方は一度当院へご相談ください。
- 2024.11.16受診の際のマスク着用のお願い
- 2024.10.26臨時休診のお知らせ(11月30日土曜日)
- 2024.10.2511月の休診日のお知らせ
- 2024.10.25感染症状などで受診希望の方へのお願い
- 2024.09.23コロナ予防接種について