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<ぜんそくの治療(2回目)>

症状がなくなったとき、つまり「発作」状態ではない時でも治療が必要です。

なぜなら、「気管支ぜんそく」は気道の過敏性が亢進し、様々な刺激に対して反応しやすくなってしまっている病気だからです。過敏性の亢進を抑えておかないと、すぐに発作状態になってしまいます。

過敏性の亢進を抑える効果が最も高い薬がステロイドホルモンです。

ステロイドと聞くと副作用が怖いというイメージがあります。

ステロイドには内服薬、注射薬、塗布薬、吸入薬などがあります。

その中で全身性の副作用が最も出にくいのが吸入薬です。

維持療法時期の気管支喘息には吸入ステロイド剤を中心に治療をします。

発作が軽快した後に気道狭窄が改善しているかどうかの検査(肺機能検査)をおこない、徐々に薬剤の数を減らし、量を減らし、最低限必要な薬剤を継続します。

最終的に治療が終了するかどうかはわかりません。

というのは、気管支喘息という病気はアレルギー体質が関与し、気道過敏性の亢進を認める疾患ですので、この体質が変わらない限り継続した治療が必要です。言い方を変えれば一生何らかの治療が必要な方が多いのも事実です。