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<ポリファーマシー>

ポリファーマシーという言葉を聞いたことが有りますか

英語でpolypharmacyとは、多種類の医薬品が処方されていることを言いますが、今問題になっているポリファーマシーとは、単に服用する薬剤数が多いことではなく、それに関連して薬物有害事象(副作用、相互作用)のリスク増加、服薬過誤、服薬アドヒアランス(処方通りに飲めているか)低下などの問題につながることを言います

特に高齢者では複数の疾患が合併していることが有り、薬の種類が増える傾向にあります

また、訴える症状に対して対症療法的に薬剤を追加することにより薬剤数が増えていきます

高齢者は薬物代謝や排せつの能力が低下していますので副作用も出やすくなります

薬の数が増えることにより飲み間違いや、薬物相互作用も起きやすくなります

当院では、多剤併用による有害事象の発生を出来るだけ無くす努力をしています

患者さんが求めるがままに薬を処方するようなことはしません

必要と思われる薬を必要な量だけ処方させて頂きます

必要のない胃薬、ビタミン剤、効果がよくわからない漢方薬、、、、、、、などは処方しません

他院にて多剤併用されていた患者さんが受診された際には、よく検討させて頂き、減薬の相談もさせて頂くことが有ります

結果として医療費の削減にもつながり、皆さんの保険料負担も減らせればいいなと思っています