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<コロナ感染後の咳>

当院では呼吸器症状などのある方には、駐車場、お車内での診察をさせていただいており、皆様にはご不便をおかけしているかと思います

ご協力いただき感謝しております

当院は呼吸器内科を標榜していますので、10月頃からコロナ感染後に咳が続くとの訴えで受診される方が増えてきています。

確かにオミクロン株が主流となってからのコロナ感染者は症状が軽い方が多く、熱も微熱程度で、だるさや咽頭痛などがいつもの風邪より強い感じだけど、あまり具合は悪くない方が多い印象です

重症となり、人工呼吸器やECMOを使用しなければいけない方は減っていますが、後遺症が長く残る方が増えているように感じます

受診される方のお話では、発熱、咽頭痛などの症状が有りコロナの診断を受けた後、熱などは1日から数日で軽快します

発熱、咽頭痛などの症状が軽減した後に咳が出始め、その後増悪傾向にあり、当院を受診されます

夜中や朝方に咳が出るわけではなく、しゃべった時、食事をした後、寝る前などに咳が多く出て、一部息苦しさを感じる方もいます

痰や鼻水は無いか、有っても少量です

咳以外には、体のだるさ、特に下半身のだるさが残る方がみられます

午前中仕事に行く時は問題なくても時間がたつにつれてだるさが出たり、階段や坂道でだるさを感じたりするようです

また、特に女性で多い印象なのは、感染後数週から一カ月くらいたって髪の毛がたくさん抜けることを訴える方です

咳で当院を受診された方には鎮咳剤などを投与して加療していますが、コロナ感染後の咳嗽はなかなか頑固で、薬の効きが悪いです

咳が続くとすぐに「咳喘息」と言い始める医療者もいますが、明らかに症状、病歴が異なりますので、吸入ステロイドも気管支拡張剤も効かないことが多く、中には数か月続く方もいます

多くの方は2カ月くらいすると軽快してくるようで、やはり時間が必要です

皆さん、感染しないことが一番です

感染する可能性が低くなるような日常生活をもう暫くお願いします