＜オーソライズドジェネリック医薬品＞

皆さんはオーライズドジェネリック医薬品というのを聞いたことはありますか

ジェネリック医薬品は、新薬（先発医薬品）の特許期間が満了した後に、新薬と同じ有効成分を、先発メーカー以外が製造し販売する薬です

医薬品には有効成分の物質特許のほかにも製剤特許、配合剤特許、製法特許など様々な特許があり、ジェネリック医薬品メーカーは切れていない特許を使うことができませんので、それぞれの会社により作り方や配合剤、着色料などが異なり、先発医薬品と全く同じ薬を作ることができません

ですから、ジェネリック医薬品は先発医薬品と溶け方や吸収のされ方が異なる可能性があり、効果に差が出たり、添加物の違いで思わぬ副作用が出たり、アレルギー反応が出たりすることが有ります

オーソライズドジェネリック医薬品は先発品メーカーから、原薬、添加物、製法などの許諾を得て製造されたジェネリック医薬品です

オーソライズドジェネリック医薬品の中には、先発品メーカーの系列会社がまったくおなじ工場や生産ラインで製造しているものもあります

特にアレルギー体質の強い方は、添加物の違いで思わぬ副作用が出ることが有りますので、当院では、可能な限りオーソライズドジェネリック医薬品での処方を調剤薬局にお願いしています

先日アレルギーの患者さんで、オーライズドジェネリック医薬品からの変更をしないよう指示をした処方箋を発行したところ、ある調剤薬局から他のジェネリック医薬品に変更してもいいかとの問い合わせが有りました

変更不可にした理由がわかりますか？と聞いたところわからなかったようなので、オーソライズドジェネリック医薬品で処方してほしい旨を説明しました

オーソライズドジェネリック医薬品のことがよくわからなかったようなので、結局先発品を処方してもらうことにしました

こんなことは一部の薬剤師さんだけだと思いますが、啓蒙活動が必要なのかなと感じた日でした