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コロナ対策について思うこと

昨日松本市では新型コロナウィルス感染症の新規陽性者数が421人との発表がありました

これは、東京都で換算すると3万人近い数字です

松本市のような小さな地方都市にとっては大変多いと感じます

長野県では医療非常事態宣言と称して、知事から若くて軽症の人は受診を控えるようにとの発表がありました

確かにコロナの入院患者さんを受け入れている病院では従業員の感染者や濃厚接触者の増加により働き手の不足などで大変な事態になっているところも有るようです

病院の負担を減らすためには入院となるような患者さんを減らす必要があります

その為には新規感染者を何とか減らしていかなくてはいけないと思います

しかし、軽症患者さんの受診を控えることでは、入院患者さんは減りません

自分でやる抗原検査は診断率がかなり低く、検査で陰性だからと言って、コロナ感染症ではないとは言えません

そればかりか、症状の軽い方が自宅で待機し、自己判断で改善したと思いウィルスを出している期間に他の方と接触する可能性も高くなり、新規陽性者数はかえって増えることが予想されます

感染者が増えると、一定の割合で入院しなくてはいけない患者さんも増えます

症状のある方は必ず医療機関を受診するようにすべきです

医療機関の負担を減らすには、無症状の方の検査を減らすほうが効果があります

不特定多数の方との接触を減らせるような対策を自身で考えましょう

東京や、大阪などの状況はわかりませんが、長野県はその状況にあった施策を考えて欲しいものです