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<エピペンのご希望について>
エピペンは、食物アレルギーなどでアナフィラキシーの症状が出た時に使用し、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための補助治療剤(携帯可能アドレナリン自己注射薬)です。蕁麻疹やハチに刺された局所の腫れなどには効果は有りません
エピペンは劇薬であるため、必要な患者さんに医師の適切な診断のもとに処方されるべき医薬品です
エピペンの処方基準は、
- 過去にアナフィラキシーを起こしたことがある患者さん
- アナフィラキシーを起こす可能性が高い患者さん
と決められています
2の「アナフィラキシーを起こす可能性が高い患者さん」とは、「卵のアレルギーがあり、クッキーなどの卵が入っている加工品を少量食べただけでも、全身の症状が出てしまう」ような患者さんのことを言います。 こういった方の場合は、卵自体を何らかの時に摂取してしまうとアナフィラキシーを起こす可能性が高いと判断できるわけです
- 過去に蜂に刺されて強く腫れた
- 幾つかの食物アレルギーがある
- 血液検査で幾つかアレルギー反応が陽性である
- アトピー性皮膚炎がある/気管支喘息がある
といっただけでは、エピペンの処方基準となりませんので、保険が使えません
エピペンはアナフィラキシーには大変有効な薬剤ですが、劇薬でもあるため上記の基準を満たさない場合は処方できない場合が有ります
営林署の職員や、送電線などの保守職員などで、ハチに刺される危険性が高い職業の方には自費で処方できる場合が有りますが、不安だから処方してほしい、と希望されても医師が処方することはできません
血液検査で抗体検査が陽性だっただけでは適応にはなりません
エピペンは劇薬ですので、アナフィラキシーに対しては有効な薬剤でありながら、危険な医薬品でもあります。 処方を受ける際には十分な使用方法の説明を受け、適切に使用することを心がけましょう
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