<血管運動性鼻炎>
特に寒い日の朝起きた時にくしゃみ、鼻水、鼻づまりがあり、しばらくすると治まるなんてことがある方は比較的多いのではないでしょうか。「アレルギー性鼻炎」と言われたり、「寒暖差アレルギー」などと言われたりしている方が多いと思います。
「血管運動性鼻炎」という病名を聞いたことが有りますか。
血管運動性鼻炎は、アレルギー性鼻炎と同じようなくしゃみ、鼻水、鼻づまりを生じますが、アレルギー検査をしても原因を見つけることが出来ず、血液や鼻汁にもアレルギー反応が出ない疾患です。
血管運動性鼻炎は周囲の環境に鼻粘膜の局所の自律神経が過敏に反応して症状が出ると考えられています。
朝暖かい布団から抜け出た直後からくしゃみ、鼻水などの症状がしばらく続き、朝食を終え、出勤、登校の時間になる(周囲の温度になれてくる)と症状が治まってくる方、逆による布団に入って温まってくると鼻詰まりなどの症状がしばらく続く方、温かい居間から寒い台所に移るとくしゃみが出たり、暑い戸外から冷房の効いた室内に入ると鼻水が出たりする方の中にこの血管運動性鼻炎の方がいると考えられます。
血管運動性鼻炎は環境の変化が原因として鼻粘膜の自律神経に作用して症状が出ると考えられています。
自律神経は周囲の環境の影響を強く受けます。驚いた時にドキドキしたり、暑い時に汗をかいたり、自分の意志でコントロールできない神経です。
血管運動性鼻炎は鼻汁検査や血液検査などでアレルギーを認めないことが多く、一般のアレルギー性鼻炎と異なる点です。
環境の変化になれると症状が落ち着くため必ずしも治療が必要な疾患ではありませんが、症状が強い時には抗ヒスタミン薬の内服をお勧めすることも有ります。
- 2024.11.16受診の際のマスク着用のお願い
- 2024.10.26臨時休診のお知らせ(11月30日土曜日)
- 2024.10.2511月の休診日のお知らせ
- 2024.10.25感染症状などで受診希望の方へのお願い
- 2024.09.23コロナ予防接種について