<喘息とは(2回目)>
今日は喘息についての2回目で、喘息の気道で起こっている変化についてご紹介します。
・気道の過敏症
気道にアレルギーなどが原因で炎症(腫れ)が起こるために、気道が過敏になり、煙やホコリ、冷たい空気、タバコの煙などの刺激に対して発作を起こしやすくなります。ぜんそくの最も基本的な病態です。
・気道の収縮
気道を構成している「平滑筋」が肥大・収縮し、そのため、気道の内部が狭くなり、空気の通りがわるくなります。苦しくなったり、ヒューヒュー音がしたりするのはこのためです。
・粘液の分泌
気道の粘膜から分泌される粘液が多くなるため、通常よりも粘度が高い痰が出て、気道の内側に溜まりやすくなります。この時に痰が固くなるタイプの去痰剤を内服すると余計に苦しくなります。
・粘液線毛運動の低下
気道の内側は細かい毛(線毛)で覆われています。通常は、この線毛が口の方に波打つことにより、痰を体外に排出しますが、発作が起こる際には、その力が低下しています。そのため、気道は痰でふさがれ、ますます狭くなります。
これらの病態を知ることにより、どのようなお薬が必要なのかわかります。
必要なお薬は途中で辞めず、続けるようにしましょう。
逆に、必要のないお薬は医師を相談しながら減らしていき、最終的にはなるべく少ない薬でコントロールできるよう頑張りましょう。
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