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<COPDとは(1回目) 呼吸の日にちなんで>

みなさん「呼吸の日」という日があることをご存知ですか。

 

2007年日本呼吸器学会では一般市民の方に呼吸器疾患の予防や対策のための啓蒙活動をする日として毎年5月9日を「呼吸の日」、8月1日を「肺の日」と定めました。「5・9でこきゅう(呼吸)」、「8・1ではい(肺)」の日です。

 

呼吸の日にちなんで、今日は喫煙が主な原因の肺、呼吸機能の障害を起こすCOPD(慢性閉塞性肺疾患)について簡単にご紹介します。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、肺や気管支に障害が生じる病気で、以前は肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていました。長期間にわたる喫煙習慣が主な原因であることから“肺の生活習慣病”ともいわています。

COPDでは、空気の出し入れがうまくいかなくなるので、通常の呼吸ができなくなり、体動時の息切れ、慢性の咳と痰、喘鳴(ぜいぜいすること)などの障害が出てきます。

COPDの早期発見には「スパイロメトリー」による呼吸機能測定が有効です。当院でもすぐに測定でき、結果もすぐに出ますので、喫煙している、もしくはしていた方で、体動時の息切れ、咳、などの自覚症状がある方は受診することをお勧めします。

「息苦しい」症状はなかなかとることができません。症状の軽いうちに検査をして、それ以上進まないようにすることが重要です。

COPDの治療については次回ご紹介することにします。