トップ > 院長のひとりごと > <アレルギー性結膜炎>

<アレルギー性結膜炎>

今週初めから20度を超えるようになった松本市ですが、同時にスギ花粉もたくさん飛散しているようで、鼻水、くしゃみ、目の痒み、皮膚の痒みなど花粉症の症状を訴える患者さんが増えてきています。

今年は特に目の痒みが強い患者さんが多く来院されています。確かに昨年に比べると花粉飛散量が多い感じがしますし、私も目の痒みが強いかなという印象です。

当院では内服薬だけで抑えきれない目の痒みの患者さんには点眼薬を併用させていただきます。

花粉症に使用する点眼薬には大きく分けて1)ケミカルメディエーター遊離抑制薬、2)第2世代抗ヒスタミン薬、3)副腎皮質ホルモンの3種類があります。

1)ケミカルメディエーター遊離抑制薬にはリザベン、アレギサール、ケタス、インタール点眼液などが有ります。

2)第2世代抗ヒスタミン薬にはリボスチン、パタノール、アレジオン点眼液などが有ります。

3)副腎皮質ホルモンにはサンテゾーン、リンデロン、フルメトロン、オドメール点眼液などが有ります。

1)ケミカルメディエーター遊離抑制薬、2)第2世代抗ヒスタミン薬には大きな副作用は有りませんが、目の周りが被れたり、しみたりすることが有ります。また、ハードコンタクトレンズ装着中に使用した際に、異物感を感じたりする製剤や、長期間装着可能なソフトコンタクトレンズに使用した際に曇りを生じたりすることが有ります。

3)副腎皮質ホルモンの点眼液は抗炎症効果は非常に高いので、腫れのひどい時や重症の結膜炎の時に短期間使用することが有ります。ステロイドホルモン剤ですので、長期に使用した際に緑内障や感染症を起こす場合がありますので、当院では通常の花粉症の結膜炎には使用しないようにしています。