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<新しい花粉症の薬>

今年もスギ花粉症の季節がやってきました。

昨年2月16日のひとりごとでも花粉症のことを書かせていただきましたが、その後新しい薬が二つ発売になりましたので、書かせていただきます。

花粉症の治療の中心は第二世代抗ヒスタミン薬と言われるお薬になります。近年薬局でも購入できる第二世代抗ヒスタミン薬が出てきました。(アレグラ、アレジオン、クラリチンがテレビコマーシャルで見られます)

昨年秋に新しい第二世代抗ヒスタミン薬が2つ日本で発売されました。

ひとつはデザレックス(デスロラタジン)というお薬です。これは、クラリチン(ロラタジン)というお薬から構造を変化させたお薬で、12歳以上で1日1回1錠内服するお薬です。クラリチン同様眠気の副作用は少ないと言われています。効果も高いと言われています。数値上はクラリチンよりも長く効く可能性がありますので、今まで1日1回飲んで翌日効果が減弱するなと感じていた方は試す価値があるかもしれません。デザレックスは日本では新発売ですが、ヨーロッパなどでは2001年から発売されていて、既に各国で流通していますので、すごく新しい薬というわけではありませんが、日本で使用できるようになり、選択肢が増えたと思います。

もう一つはビラノア(ビラスチン)というお薬です。ビラノアは海外で開発された新しいお薬で、2010年から欧米では処方されています。特徴は眠気の副作用が少なく、効果の発現が早いにもかかわらず、1日1回1錠の内服でいいという点です。ただし、空腹時に飲まないと効果が半減してしまうそうです。空腹時というのは、食後2時間以上開けて内服し、内服後1時間以上食事をとらないようにとのことで、いつ飲んだらいいのか中々難しいお薬です。

これら二つのお薬は新規発売されたお薬ですので、今年11月までは一度に2週間分しか処方できません。実際に処方が多くなるのは来シーズンの花粉症の時期なると思います。

昨年も書きましたが、どのお薬がいいのかということについては個人差が大きく、一番新しい薬が必ず効きますよとは言い切れません。いろいろな薬を試してみて、一番効果のある薬を探すことが必要です。当院ではその方に合った薬を見つける手助けをさせて頂きます。